作成者 大石
皆さんこんにちは!最近になり少しずつ暖かくなり始め、春の訪れを感じられる日々が続いておりますが、いかがお過ごしでしょうか。私たちは東京都市大学ISO学生委員会、教育部会の1年生です。このブログでは身近にできる環境対策をテーマに更新しています。今回は最後のブログ更新となります。
ブログ最後のテーマは、調理油の正しい処理方法についてです。
皆さんは調理の際に、どのようにして油を処理していますか?多くの人がそのまま排水口に流してしまっているのではないでしょうか。実は、処理方法を誤ると甚大な環境被害に発展してしまう恐れがあります。配水管が詰まってしまうだけではなく、水質汚染や悪臭発生の原因にもなります。
もともと川や湖には汚れをきれいにする微生物が生息しています。しかし汚れがあまりにもひどい場合は微生物の手に負えず、汚染が進行してしまいます。調理油は少量でも水質汚染が深刻化しやすく、わずか40ccのてんぷら油でも魚が住めるようなきれいな水質を取り戻すのに必要な水はなんと12000Lです。これはお風呂のバスタブ40杯分にあたるほどの量です。他にもマヨネーズ大さじ1杯では3900L(バスタブ13杯分)、ビールコップ1杯180mlでは2580L(バスタブ8.6杯分)と、たとえ少量の油でも多量の水を必要とし、水質汚染につながりやすくなることが分かります。
ここで調理油の正しい処理方法を見ていきましょう!
1つ目の処理方法は「キッチンペーパーや新聞でふき取って処理」する方法です。油が冷めてからふき取るようにして、ゴム手袋などを着用することでやけど対策にもなります。
2つ目の方法は「牛乳パックに入れて処理」する方法です。牛乳パックに水で濡らしたキッチンペーパーや新聞紙を入れた後、冷ました油を入れます。牛乳パックは口を閉じて、ガムテープなどでしっかり封をしてからごみ箱に捨てて処理します。
調理油は紙に吸わせて捨てることが鉄則です!なお1つ目の方法は油の量が少ない時に、2つ目は油の量が多い時に有効な方法です。どれも簡単なので皆さんも気軽に試してみてはいかがでしょうか!
私たち教育部会1年生が紹介してきた身近な環境対策の中で気になるものがありましたら、ぜひ実践してみてください!今回も最後までご覧いただき本当にありがとうございました。
参考文献
水回りのお役立ちコラム 水の救急隊
Gakkenキッズネット 汚れた水をきれいにするのには、どれくらいの水が必要なんですか?
レスキューラボ 揚げ物油の処理方法とは!? ~油の捨て方・油つまりの直し方~
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